カフェギャラりー杢&木彫工房SYU

洞爺湖町にあるカフェギャラりー杢&木彫工房SYUのブログです。

失意の午前、歓喜の午後

賞味期限が切れる前に・・・

蛍を見た日、実は大変なことが起こっていたのです。
今回乗って行ったのは我が愛車、平成5年生まれのポンコツハイエース、最後のお勤めとして行ったのですが、途中ラジエターからオイルが洩れていたのを妻が見つけ、漏れ止め薬とオイルを入れて一時は止まったものの蛍の里で駐車中、車の下に水溜りが出来ていたのです。朝水を入れるもぼたぼたと洩れは止まらず、まずは留萌までと水温計を睨みながらのドライブ。やっと辿り着いたもののまだ修理工場は何処もやってなく、エンジンを冷やすため停めた海岸ではジャージャーと垂れ流し状態、もうだめだと覚悟を決めたもののどうするか?帰れはしないしどこかディーラーにでも入れて廃車にしてもらい、レンタカーで走るしかないかと落ち込んでいた。
俺の心と裏腹に天気晴朗、日本海は遠くに船を乗せて実に美しい青であった。
気分転換に海に飛び込みひと泳ぎしたのだが、岸に戻って来た時、子供のビーチボールが出し風に乗って沖のほうに流されていくのを見つけた。捕ってやろうと泳ぎだすもなかなか追いつかず、やっと手が届きそうになって捕ろうとするがつかめずまた流されていく。そんなことを繰り返しているうち俺の心臓のほうが力尽きてきた。アンパンマンが中で笑っているビーチボールで命を捨てるのも馬鹿らしいと気付き、あきらめて海に浮かんで暫く息を整え200メートルぐらい沖から岸に戻った。浜辺ではおじさんがきっと取ってくれるよと言われていたんだろう、5歳ぐらいの男の子が、ワーワーと泣いているし、ヒーローになれなかった俺はうなだれて浜に上がるしかなかった。さて着替えようとすると、今度は置いておいたサンダル、短パン、Tシャツ、眼鏡、タオルが無くなっていた。
近くにいた人に聞くと管理人が持っていったと言う。慌てて管理センターに行くとなんとボランティアの清掃人がごみに捨てたと言う。どうにかやっとごみステーションの中から探し出したが、全く考えられない!俺の着ていたものがごみに見えたと言うのか!泣きっ面に蜂、傷に塩、踏んだり蹴ったり、失意のどん底の昼前であった。

ところがそこから急転直下、面白いもので全く違う展開になる。ふと保険が利かぬものかと電話するとレッカー車で虻田まで車を運んでくれる、レンタカーを手配するとのことで、早速アクアの新車に乗り込み、北上することとなった。気分一新、快適ドライブ、オロロンラインがなんと美しく見えたことか。やはり故障を気にしなくていい車が一番!
まだ行ったことがないと言う妻とサロベツ原野に42年ぶりに訪れた。当時俺は19歳、何も無い荒涼とした風景に心打たれたものだ。木造の小さなバス停がポツリと有るだけ、荒々しい原野の中、一本の砂利道が海にまっすぐ伸び遠くはるか利尻の山がくっきりと浮かび、真っ赤な夕日が落ちるのをいつまでも見ていたっけ。
だが今は映画「北のカナリアたち」に出てきたネーチャーセンターという立派な施設が建ち、木道が整備され遊歩道になっていた。
あの索漠とした寂しさが無くなったような気がしたが、俺の心の変化なのかもしれない。
その後、納沙布岬の稚内温泉に泊まったのだが、そこの夕日も美しかった。利尻がすぐ近くに見え山に夕日が落ちるようだった。ところがいつまでたっても夕日が落ちない。夕日が横に移動しているようなのだ。そうか、此処は北緯45度とやっと気が付く。同じ北海道でも陽の回る角度が違うんだな。
友人に紹介された民宿、温泉に入り晩飯、ウニをはじめ海老、いかの刺身、毛蟹、カレイの干物、牛の鉄板焼きと、山海の幸腹いっぱい頂いたのでした。旨かったなあ!
SYU
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